The 小学校教育

アクセスカウンタ

zoom RSS ヒドゥン・カリキュラム

<<   作成日時 : 2017/07/21 20:47   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 よく「ヒドゥン・カリキュラム」という言葉を耳にする。
 ヒドゥン・カリキュラムとは?
 ずっと以前,このブログでも取りあげたことがある。
 「ヒドゥン・カリキュラム」の概念を理解しておくのとおかないのとでは大違い。
 学習面だけでなく学級づくりでも大いに役立つ。
 某ブログで見つけた説明がよくわかるので紹介したい。

 主に教師の無意識的,無自覚的な言動により,児童や生徒へ伝わっていく知識,価値観,行動様式などのことである。
 「潜在的カリキュラム」または「隠れたカリキュラム」とも呼ばれ,1968年にシカゴ大学の研究者,フィリップ=ジャクソンによって提唱された。
 学校教育の中では,目標を踏まえ,各教科及び領域ごとに綿密な教育計画が立てられている。
 このように目に見える形で意図的・計画的に行われるカリキュラムは顕在的カリキュラムと呼ばれる。
これに対し,ヒドゥン(潜在的)カリキュラムは,目に見えず暗黙の了解の形で児童生徒に伝達される。

 ヒドゥン・カリキュラムの具体例
 例えば,以下のようなものがある。
 @授業中,一度指名した児童がずっと黙っていたので,笑顔で「じゃあ,○○くんは?」と次の児童にまわすことで,黙っていれば発言しなくてもよくなると児童が受け取る。
A手を挙げた児童だけを指名して授業を進めていくことで,「手を挙げなくても誰かが発表してくれる」「先生が説明してくれるのを聞いているだけでいい」と児童が受け取る。
  B一度決めたルールを何度も変更することで,先生の作ったルールは変更可能であると児童が受け取る。
  C教師が時間通りに動かないことで,時間を守らなくてもよいのだと児童が受け取る。
  D学級代表などを決める多数決の際,うつ伏せをさせることで,「選ばれないことはかわいそうなことなんだ」と児童が受け取り,積極的に身を投じなくなる。

 この5つの例は,いずれも教師が全く意図しなかったことを児童が受け取っており,そして悪い結果を生んでいる。
 もちろん,これら5つの事例については,必ずそうなるというわけではないし,その他様々な条件にも影響されるだろう。
 しかし,そのように児童が受け取る可能性があるということは, 認識しておくべきである。
 なお,ヒドゥン・カリキュラムとは,悪い結果につながるばかりではない。
 例えば,文部科学省は,「隠れたカリキュラムの例」として,次のように述べている。
【参考】「隠れたカリキュラム」の例
 ○「いじめ」を許さない態度を身に付けるためには,「いじめはよくない」という知的理解だけでは不十分である。実際に「いじめ」を許さない雰囲気が浸透する学校・学級で生活することを通じて,児童生徒ははじめて「いじめ」を許さない人権感覚を身に付けることができるのである。だからこそ,教職員一体となっての組織づくり,場の雰囲気づくりが重要である。
 (文部科学省 「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ]」より)

 この他にも,チャイムが鳴ったら席につき,授業中は集中するという日常を児童に続けさせることで,「教師が意図していなくても, 「時間を守る」「我慢をする」ことが学ばれていく。
 このように,ヒドゥン・カリキュラムとは,知らず知らずのうちに学校生活を通じて学ぶ事柄であり,それが良い方向にも悪い方向にも働く。
 大事なのは,悪い方向にヒドゥン・カリキュラムが働いていないか,意識を向けることではないだろうか。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ヒドゥン・カリキュラム The 小学校教育/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる