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The 小学校教育

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小学校教育の今を見つめ,そして未来を考えていきます。
ひとりでも多くの教師,保護者,一般の方に小学校教育の今を知っていただき,そして地域の小学校に関心を持っていただきたいのです。

「授業実践力向上net」を設立しました。ご覧ください。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shimacha/MyHomePage/
  *土日祝日は休刊します。
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教科書は主たる教材

2018/06/12 20:31
 以前書いた文で恐縮ですが紹介します。
 今でも通用することではないでしょうか。


 教科書について,山極隆氏(教科調査官,富山大学を経て玉川大学)は次のように言われている。
 「学習指導要領の精神を反映した教科書こそが大事であり教科書は学校において使用が義務づけられている教材である。」
 確かに教科書は非常によくできている。
 文科省の言う教科書の定義は次の通り。

 教科書とは、「小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及びこれらに準ずる学校において、教育課程の構成に応じて組織排列された教科の主たる教材として、教授の用に供せられる児童又は生徒用図書であり、文部科学大臣の検定を経たもの又は文部科学省が著作の名義を有するもの」とされています。    (発行法第2条)

 教科書は主たる教材である。
 問題とすべきは教材ではなく,授業展開であろう。
 教科書に頼りきった授業はいかがなものかと思う。
 今求められているのは「問題解決能力」を育てること。
 教科書通りの授業は,知識の伝達,つまり「教え込む授業」に終始する危険性をはらんでいる。
 「教え込む授業」からは,学ぶ意欲を育てることは期待できない。
 あくまでも教科書は手がかりであり,実際の授業展開では教師の創意・工夫が問われるべきでる。
 現役のころ,教科書を資料集と同じレベルで考えていた。
 教科書を使う場面はあっても,それに頼りすぎることなく,子どもたちの興味・関心にあった学習の流れをとる。
 その際必要になってくる教材は,やはり教師自らが開発した教材である。
 有効な教材とは,教師が目の前の子どもたちのために創る「オーダーメイド」の教材である。
 そしてそれは印刷物ばかりとは限らない。
 ものであったり,人であったり,様々な形態が考えられる。
 このあたりが「教材開発」の神髄だ。
 すばらしい教材は身の回りにたくさんありそうだ。
 それを見つける教師の目を育てたい。
 ベテランの先生方は,このことを十分考えてほしい。
 教科書通りの授業がルーティンワーク化してはならない。
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仕事のマネジメント

2018/06/11 20:09
 再掲で恐縮ですが,参考になれば幸いです。


 毎日遅くまで職員室に残っている人がいるかと思えば,6時過ぎには職員室を後にする人もいる。
 退勤が早いからといって,仕事上でミスをすることはない。
 きちんと仕事をこなしている。
 この差はなんだろう?
 それは自分の仕事をマネジメントする能力の差であろう。
 このことについて,おもしろいブログを見つけた。
 我が意を得たり,という思いだ。

 「新入社員さんに見ていただきたいブログ」
  新入社員さん,入社5年ぐらいの方に見ていただきたいブログです。 役立つ情報を掲載していきます。
  http://blog.livedoor.jp/shiritoringo/
◆仕事をマネジメントするコツ
 1“時間の区切り”を意識する
  1日の始めにその日にやるべき仕事の全体像を見渡して定時で帰るためにはそれぞれの作業を何時間で終わらせるべきか,目標を立ててみて。
  こうすることで「この仕事は3時までに終わらせるぞ!」
  という“時間の区切り”の意識が生まれ,仕事の効率が上がる。
 2“時間帯ごとの作業能力”を意識する
  自分にとってどの時間帯がいちばん集中できるか,逆にどの時間帯が集中できないかを考えてみて。
  そして,「集中力が高い午前中に企画書を仕上げて,集中力が切れやすい午後は伝票を整理しよう」というように,
  時間帯ごとの作業能力に合わせてスケジュールを組むのがベスト。
 3“同時進行で片付ける”ことを意識する
  ひとつのことに集中していると,どうしてもそれ以外の仕事がおろそかになりがち。
  そんなときは,頭を使う仕事の合間に気分転換として頭をあまり使わない別の仕事をしたり,人に頼めることは頼んでしまったりすると,仕事を同時進行で進めることができる。
 4“抱えている仕事を“分解して組み合わせる”ことを意識する
  自分が抱えている仕事の一つひとつに対し,やるべきことを細かく分解してリストにしておこう。
  すると「Aの仕事のリサーチとBの仕事のネタ探しは一緒にできる」「C社に商談に行った帰りに,デパートに寄ってD社の競合商品をチェックしておこう」というように,別の案件でも一緒にできる作業が見つかることも多い。

 プライベートが充実している人ほど,仕事のアイデアが豊富でいきいきと働いているもの。
 そんな,仕事もプライベートも満喫できる人をめざしたいなら,タイムマネジメントを心がけてみて。
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文科省メルマガより

2018/06/08 20:17
 今日の文科省メルマガより。


・「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法の改善のための実践研究」研究発表(平成30年5月9日,10日)
http://mailmaga.mext.go.jp/c/abxraaerpyp1rDbM

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評価について

2018/06/07 20:17
 学級の様子も把握でき,落ち着きを見せている頃ではないでしょうか。
 そろそろ真剣に評価に向かわねばならない時期です。


 ポイントは「短いスパンでの評価」。
 大きく分けて評価には2つの側面がある。
 「長いスパンでの評価」と「短いスパンでの評価」だ。
 前者は「毎時間の評価」。
 後者は「単元ごとの評価」「学期ごとの評価」「年間の評価」である。
 評価とは 「指導と評価の一体化」,つまり,P→D→C→A。
 本格的にやろうとすると,これはなかなかたいへんだ。
 しかし,ちょっとしたことの積み重ねで,効果的に進めることができる。
 「毎時間の評価」だ。
 今日のこの1時間の目標を「十分達成したと思われる子」そして「未到達であったと思われる子」を把握することはそれほどむずかしくないことだ。
 だれもが感覚的につかんでいるはずだ。
 授業者の「感覚的」な評価は意外とあたっている。
 これが手軽にできる毎時間の評価。
 授業後すぐに観点別に置き換えて記録として残しておく。
 また,授業中にきらりと光った場面を見せた子をメモしておくなど,日頃から小さな評価資料を積み重ねておく。
 これが後で貴重な評価資料となる。
 テストの結果も大きな評価資料だが,それだけでなく以上のような小さな評価を積み重ねておくと「単元の評価」がとても楽になる。
 しかも,合理的だ。
 さらに,単元ごとに蓄積したこの評価を累計することで通知表の評価とすることができる。
 実は,評価の目的はこれだけではない。
 毎時間の評価結果を翌日の授業に生かすことが「授業改善」につながる。
 今日の授業で未到達者が多ければ,次の授業でその部分をもう一度指導するなどの対策をとらねばならない。
 こういうことの繰り返しはとても大事だ。
 児童の学習の様子を的確につかみ,そして自分の授業を改善する。
 このことを継続して実施することで,評価の「信頼性」と「妥当性」が高まる。
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指導案作成の指導

2018/06/05 21:27
 若い先生が指導案を見てほしいと言ってきた。
 読み終えて彼に指導したことを書き連ねてみる。
 まず,教師の思惑が強すぎるということ。
 子どもにとっての「学習案」になっていない。
 「こうやって結論にたどり着かせよう」という教師の意図が強すぎること。
 「こうして,ああして,次にこうする」という,展開案である。
 子どもの姿,学びが書かれていない。
 だから,子どもが思わぬ反応を示したとき,身動きがとれなくなる。
 つまり子どもサイドからは「学習」になっていない。
 「こうしたら子どもはこうなって,だからこうする」という子どもの姿が見えてこない。
 教師の指導メモであり,子どもからみた「学習案」とはなっていないことを指摘した。
 その解消のために指導したことは,
  ・こんな子どもだから(児童の実態)
  ・こんな教材を使って(教材観)
  ・こんな指導をして(指導観)
  ・こんな力をつけたい(目標)
 を書くこと。
 「あなたの指導案には,『こんな指導をして・・・』」が多すぎること。
 「こんな子どもだから」の分析が弱い。
 レディネスをしっかり把握しよう,と。
 授業は,必要があるから行うのである。
 方法論から入るのではない。
 目標論から入るべき。
 こういう指導案,若い先生に限らずけっこう多いのだ。
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すごい!教材屋さん

2018/06/04 20:47
 私が在職中の話恐縮です。
 とても感心したことを記憶しています。
 余談ですが,この方とは今もおつきあいが続いています。

 どこの学校にも出入りの教材屋さんがいる。
 この教材屋さんのこと,皆さんはどのように認識しているだろうか?
 これがなかなかすごい。
 そんじょそこらの教師よりすごいのだ。

 ・年間指導計画はおよそ頭に入っている。
 ・評価のことも詳しい。
 ・「食糧自給率について何か資料はない?」
  「自己評価について参考図書がほしいんだけど」
 と問うと,ほとんどの場合的確な回答が得られる。
 他にも,
 ・教研式学力テストや知能検査について質問しても,即座に答えてくれる。

 聞くと,業界内で各種の研修会があったり,資料が送られてきたりで,いろいろ勉強しているという。
 先生方に聞かれても,ちゃんと答えられるようにしているそうである。
 「商売ですから・・・」
 とは言うものの,これはすごいことである。
 これがプロ!
 私たちは「商売ですから・・・」と,研修を重ねているだろうか?
 見習わなくては。
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仕事マネジメント術

2018/05/31 20:49
 数年前に書いた文で恐縮です。
 参考になれば幸いです。

 仕事マネジメント。
 多くの先生が遅くまで残って仕事をしている。
 仕事を進める要領がよくない。
 一つの仕事にかかると,他が見えなくなる。
 集中度が低く,仕事自体の進め方が遅い。
 など,いろいろなタイプがある。
 経験年数が増えれば増えるほど仕事量も増える。
 仕事をマネジメントすることが大事だ。
 計画性,仕事の見通しを持たねばならない。
 1つの仕事にかかりきりでいられるなら,スケジュールを立てる必要はない。
 私たちは,たいてい2つ3つの仕事を重複して抱えている。
 重なっている仕事の締切や重要度は様々。
 3日後とか,2週間後,あるいは2ヶ月後など。
 そして隙間時間にやれるものもあれば,じっくり構えなければできない仕事もある。
 こういう仕事を同時進行させているのだ。
 これらをうまくこなしていくコツは,それぞれのスケジュールを一覧表にしておくことだ。
 週単位でマトリクス化させるのが適当であろう。
 例えば,縦軸に仕事の種別をとる。
 隙間時間でできる仕事,学校でできる仕事,自宅で時間かけてじっくり取り組む仕事といった調子に種別化する。
 Aの仕事は毎日の隙間時間で少しずつやればできる,Bは自宅でじっくり時間をかけてやろう,Cは今日明日くらいででき
そう,Dは○○さんと打ち合わせしながら,といった具合に。
横軸は時系列にする。
 こうすればやるべきことが時系列で明確になる。
 この上で仕事に優先順位をつけていく。
 こういったことをただ頭の中で,あれとこれをやって,次にこれをやって・・・・,などとやっているからパニックになってしまう。
 目に見える形に表現すれば見通しが立ち,心も落ち着く。
 少しはゆとりが持てそうである。
 こういったスケジュールを週のはじめに立ててみてはどうだろうか。
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若手教員を育てる その4(最終回)

2018/05/30 21:03
 「こんなの,やれないよ」という声が聞こえてきそうです。
 5〜6年前の実践です。
 私が退職するまで続けていました。
 退職したあとは・・・?

4 成果と課題
  勤務時間終了後の90分という時間帯だったが,他の会合や学年の用事がある先生を除き毎回ほとんどの先生が参加した。全講座終了後の評価をアンケート形式で実施した。( )内は人数
 ・演習や模擬授業がよかった。(8) 
 ・実際の指導に役立った。(7) 
 ・授業に自信が持てるようになった。(6)
 ・実際にやってみようという気になった。(5)
 ・講座が楽しみになった。(5)
 ・いろいろな内容の講座があったのがよかった。(5)
 ・もっと講座を増やしてほしい。(4)
  これらの中で注目したいのは,「演習や模擬授業がよかった」「実際の指導に役立った」「実際にやってみようという気になった」である。
  何とかしたいという意欲はあるが,何をどうしていいのかわからない。意欲はあるが,どうすればよいかわからない。しかし,それがわかれば積極的に実践している。
  「学ぶ場」を設けることの価値がここにあると考える。
  逆に次のような回答もあった。( )内は人数
 ・難しくてわからないこともあった。(5)
 ・開始時刻や終了時刻がばらばらだったので困ることがあった。(3)
 ・書道や体育などの実技指導もやってほしい。(2)
 ・学年の用事と重なって参加しにくいときもあった。(3)
 ・10年未満ではなく全職員を対象に実施すればよいと思った。(2)
  これらの意見は運営上の様々な問題を含んでいる。勤務時間外とはいえ,多忙な学校現場であることを考えると,再検討すべき問題点も残されている。
  また講師をお願いした先生方の声として,「若い先生を育てることの大切さが実感できたし,自分自身の勉強にもなった」と言われる先生が多かった。 
  学校体制としての取り組みとしての効果もあげられたと思っている。
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若手を育てる その3

2018/05/29 19:59
 今回が第3回。
 2つ目の事例を紹介します。


(2) 事例2 第11回「学級会活動の実際〈演習〉」
   1月13日(金)17:00〜18:30 参加者10名
 週授業案を見ると,「学級会」が開かれていないという実情が浮かび上がってきた。仮に開かれてはいても,担任主導で話し合いが終わっている。その理由を調べてみると,「時間がない」「進め方がわからない」「議題が見つからない」などであった。また,若い先生方は学級会活動について学んだことがないという実態も明らかになった。自分が小学生だった頃の経験で進めているという。学級会活動は学級づくりの基本となる重要な活動である。係活動や当番活動を円滑に進める上でもきちんと機能させなくてはならない。
 学級会活動は,「議題選定」「話し合いのプログラムづくり」「学級会の時間」「事後の実践」に大別することができる。この流れにしたがって,実際に体験する模擬授業とすることにした。見聞きするだけではわかりにくい部分も,実際にやってみることで子どもたちへの指導もしやすくなる。議題はA先生の提案で,「明るく楽しいクラスにするためのめあてと係を決めよう」とした。4月に自分がやってみてうまくいかなかったという。まずはじめに「話し合いのプログラム」をつくるところから始めた。話し合いの中に盛り込むポイントは何かを検討し,それを柱としてプログラムをつくった。できあがったプログラムは,@学級目標を決めよう(どんな学級にしたいのかを考えて),A目標を実現させるためにどんな係が必要なのか,B係のメンバーはどうやって決めるのか,C活動の点検はどうするのか,である。プログラムがしっかりしていなければ,実際の話し合いは空回りに終わってしまう。ここは教師の指導が大切なところだ。児童の立場になって実際にやってみることで実感してほしいと考えた。次にプログラムにしたがって,自分の意見を学級会ノートにまとめた。子どもたちは学級会前日に家庭でまとめてくる。意見が書けたところで司会役と書記役を決め,模擬学級会に入った。児童役は意見をまとめてあるので言いやすいが,これをまとめる司会や書記はなかなか難しかったようだ。この点は事後「司会と書記の役割について」と題し,話し合いをした。発達段階による違いなどにも意見が及び,実のある話し合いがなされた。この講座を通して,学級会を実施するまでの手順,司会や書記の役割と進め方等を体験を通して学ぶことができた。終了時には「早く学級会をやってみたい」という声が出るなど,充実した講座となった。
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若手教員を育てる その2

2018/05/28 20:00
 前回の続きです。
 一般的とは言えない事例ですが,参考になれば幸いです。


3 講座の実際例
 (1) 事例1 第6回「指導と評価〈事例研究〉」 9月9日(金)17:00〜18:30 参加者10名
  「指導と評価」というと堅くて難しいイメージを持たれがちである。職員室での会話や週授業案の反省欄などから,評価の仕方がよくわからないという声も聞こえてくる。成績をつけるためだけのものではないということはわかるが,日々の指導でどのように進めればよいかといった具体的な話になると困ってしまう。しかし,学びたいと意欲は感じとることができる。中でも授業改善のための評価について学びたいという声が多い。そこで,9月に「指導と評価の一体化」をテーマとして講座を設置した。
  評価について今まで学ぶ機会が少なかったという実態を踏まえ,まず「評価とは何か」,「適切な評価を進めるために必要な知識や技能」といった概論を一斉講義形式で行った。参加者は皆真剣にメモをとりながら傾聴していた。その後,筆者の実践した6年算数「比例」を事例として取りあげ,実際の目標分析とマトリックス表,指導計画・評価計画・支援計画,実際の授業記録を読み解きながら実践の概要を学んだ。この中で,「毎時間の評価はどのようにすればよいか」「次時の授業改善につなぐ評価はどのようにすればよいか」「目標分析の仕方がわからない」といった具体的な質問が多く出された。
  そこで,実習として5年社会「日本の水産業」を例として目標分析をやってみた。単元目標の一言一句にこだわって分析し,そしてそれを目に見える形で評価基準として設定する。これを行うことで指導内容が具体的に浮かび上がり,その裏返しとして評価項目が明らかになる。これを時系列に落としていくことで毎時間の指導内容と評価をどのように進めるかが見えてくるようになり,授業改善の視点がわかる。気軽に意見交換しながらこの作業を進めることで,「指導と評価」の実際が理解できたようだ。一方的な講義だけでなく,実際にやってみることで単元の全体としての「指導と評価」が見えてくるようになり,日々の授業がとてもやりやすくなってくる。こうしたことを学んだことで,日々の教材研究で何をやればよいのかが分かり,「授業改善のための評価」を実感することができたようだ。
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若手教員を育てる

2018/05/25 21:27
 過去の取り組みで恐縮ですが,紹介します。
 (ある雑誌に寄稿したものをそのまま掲載します。)
 このような取り組みの実践はなかなかむずかしいかと思います。
 しかし,若い先生方を育てることに少しでも意識を向けていただければ幸いです。


1 若手教員を組織的にサポートする校内研修体制を
  教員の大量退職に伴って,公立小中学校の新規採用教員の数が大幅に増加している。
  これを受け,現場では 教職経験10年未満の若い教員の占める割合が高くなってきている。筆者の勤務校でも半数がこれに該当し,多くの先生が,「授業をどう工夫すればよいかわからない」「学級づくりがうまくいかない」といった悩みを持っている。こういった悩みの解消のためには,学校体制として若い教師を育てていくシステムを構築することが大切である。しかし,これが組織的に行われている学校は少ないのではないだろうか。
  以下,筆者の勤務校で実施している「若手教員力量アップ講座」の様子を紹介する。
2 本校の「若手教員力量アップ講座」
 (1) 方法
   従来は講義中心で進めてきたが,今回は聴くだけでなく参加者一人ひとりが意欲的に研修に参加し,全体の意識,力量が高められるよう,演習や模擬授業などの方法を取り入れた。また,実施回数は17回,実施時間は勤務時間終了後の午後5時から60〜90分とした。参加は任意。
 (2) 内容
   教師としての基本的な力量を向上させることができるようにプログラムした。特に,日々の指導に直結する 学級づくりと授業づくりには力を入れた。若い先生方の中には,教材研究の仕方がよくわからない,授業構想をどう立てればよいかわからないという先生が多い。同学年の先輩教師の指導を受ける時間もほとんどなく,また他人の授業を見る機会も研修会に参加することも少ない。学ぶ場がないというのが実情だ。また,自分のクラスでの特別 支援教育をどう進めればよいのか不安だ,理科や作文指導が苦手だ,教育実践論文の書き方がわからないといった声も受け,これらも講座で扱うことにした。
 (3) 対象者  
   教職経験10年未満の教師 10名(男子3名・女子7名)

 取り組みの実際は次回以降,紹介していきます。
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算数少人数指導授業

2018/05/24 20:04
 私が少人数指導授業をやっていたときの話。
 少々前の話ですが,参考になれば幸い。

 6年生の算数少人数指導授業を担当している。
 学級を等質2分割し,17〜18名の子が算数ルームにやってくる。
 算数ルームでの約束の1つに,「わかったときは手を挙げる」がある。
 これは,教師のピンポイント評価のためだ。
 手を挙げている子が多ければ,この時点では子どもたちは目標に達している。
 あまり挙がらなければ,未到達の子が多いので次へ進んではいけない。
 指導のし直しをしなければならない。
 このことは子どもたちにも説明してある。
 当初はなかなかうまくいかなかったが,ずっと続けてきたせいか,しだいにうまく機能するようになってきた。
 指導と評価は一体のもの。
 このスパンが短ければ短いほど授業改善が望める。
 また,合わせて子どもたちの自己評価能力も育つ。
 学習を進める上で,子どもの自己評価能力を育てることは大切な要素の一つだ。
 教師にとっても子どもにとってもよいことだ。
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 「自力解決」と「話し合い学習」,そして「児童の自己評価」

2018/05/23 19:44
 以前書いたものを紹介します。

 6年「小数の割り算」での例。
 「自力解決」と「話し合い学習」,そして「児童の自己評価」を重点としている。
 そのために指導者がなすべきことは何か?
 まずは,「何を解決するのか?」「何ができればいいのか?」
という強い目標意識を持たせること。
 そして,解決への「見通し」をもたせること。
 その後,「自力解決」に取り組む。
 ここまでが第1段階。
 第2段階はグループでの「共同解決」。
 この学習で重要なポイントとなるのが「子どもの自己評価」。
 今,自分は何ができていて,何ができていないのか?次に何をすればいいのか?
 教師は子どもを評価して,力がついたかどうかを判断する。
 そして目標を達成できなかった子に対して追加の指導をする。
 この場合,目標を達成できたかできなかったかを,子ども自身が適切に評価できればこれに勝る評価はない。
 このためには,上記の学習展開を子どもが自己評価できる授業にする必要がある。
 要は,「問題解決的な学習」と「自己評価」ということになる。
 これが授業を大きく変えると思う。
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陥りやすい授業

2018/05/22 20:24
 新学期が始まって2ヶ月がたとうとしている。
 担任として慣れが生まれてくる頃。
 ついついこんな授業になっていないだろうか。

 2年生の算数を参観した。
 子どもが黒板に問題を解き,そして説明した。
 C「・・・・で,こうなりました。どうですか?」
 C「いいで〜っす!」
 T「そうですね!これでいいですね。」
 で,次の問題に進んだ。
 すると,教師の発問に対し,
 C「・・・・です。どうですか?」
 C「いいで〜っす!」
 元気のいい返事である。
 担任もにこにこ顔で,
 T「はい,そうです。いいですね」
 で,授業は進んでいく。
 一見,明るく活気ある授業風景。
 しかし,わからない子はどうするんだろう?
 「いいで〜っす!」
 とは言えないだろう。
 わかった子だけを相手に授業を進めているのだ。
 わからない子は置き去り。
 1時間の授業の中でも,「指導と評価の一体化」に取り組まねばならない。
 常に学級全体の理解度を測りながら,未到達児の把握に努めなければならない。(もちろん,十分にクリアしている子も)
 
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畏敬の念

2018/05/18 20:23
 今回も現役の頃書いた文で恐縮です。
 しかし,「畏敬の念」は確かに薄れていると思う。


 以前,諸富祥彦先生の講義で,次のような話があった。
 ・核家族化で家庭に仏壇がないので,「ご先祖様への畏敬の念」がもてない。
 ・鎮守の森で遊ぶことがないので,「自然への畏敬の念」がもてない。
 今の子どもたちには「畏敬の念」がない。
 そう思うのは私だけではないだろう。
 例えば,昔の子どもたちは,「いつも神様が自分を見ている」といった感情があった。
 学習指導要領の道徳解説編に目を通してみた。
 道徳の解説編に「畏敬の念」ということばは18回出てくる。
 そして,目標の中に次のような記述がある。
 (1)人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を培う
  生命に対する畏敬の念は,人間の存在そのものあるいは生命そのものの意味を深く問うときに求められる基本的精神であり,生命のかけがえのなさに気付き,生命あるものを慈しみ,畏れ,敬い,尊ぶことを意味する。このことにより人間は,自他の生命の尊さや生きることのすばらしさの自覚を深めることができる。
 さらに,
   子どもの自殺やいじめにかかわる問題,環境の問題などを考えるとき,このことが一層重要になる。
 と記述されている。
 人間を超える神秘の力,というとオカルトがかったように思える。
 しかし,これは人間性形成の上で欠くことができないものではないだろうか。
 私も子どもの頃,「神様が見ているから悪いことをしてはいけない」「あそこの神社の大木には神様がいる」と本気で思っていた。
 今の子どもたちはどうだろう?
 自宅に仏壇がある子はどれくらいいるだろう。
 教師もこういうことについては指導していないのではないだろうか?
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ゼロトレランス

2018/05/17 20:26
 ゼロトレランスということばをご存じだろうか?
 ひと言でいえば「毅然とした対応方式」の生徒指導。
 学校規律の違反行為に対するペナルティーの適用を基準化し、これを厳格に適用することで学校規律の維持を図ろうとする考え方。
 軽微な違反行為を放置すればより重大な違反行為に発展するという「破れ窓理論」にも相通ずる。
 文科省の「生徒指導メールマガジン」でも紹介されている。(少々古いが)
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121503/1370136.htm
 私が初めて知ったのは10年ほど前の辰野千壽先生の講演。
 「許容度ゼロの教育」
 教育上,必要な考え方だと思っている。
 教育的配慮という美名のもと,見逃されている芽がありはしないか。
 許してはならないことは許してはならない。
 皆さんはどうお考えだろうか?
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評価について考える

2018/05/16 20:15
 火なり以前に書いた文ですが,今でも変わらず大事なことだと思います。

 評価は大きく分けて評価には2つの側面がある。
 「短いスパンでの評価」と「長いスパンでの評価」だ。
 前者は「毎時間の評価」。
 後者は「単元ごとの評価」「学期ごとの評価」「年間の評価」である。
 特に忘れられているのは「短いスパンでの評価」。
 「毎時間の評価」だ。
 評価とは 「指導と評価の一体化」,つまり,P→D→C→A。
 本格的にやろうとすると,これはなかなかたいへんだ。
 しかし,ちょっとしたことの積み重ねで,効果的に進めることができる。
 本時の目標を「十分達成したと思われる子」,そして「未到達であったと思われる子」を把握することはそれほどむずかしくない。
 だれもが感覚的につかんでいるはずだ。
 授業者の「感覚的」な評価は意外とあたっている
 これをきちんと記録に残しておくことが大事。
 授業後すぐに観点別に置き換えて記録として残しておく。
 きらりと光った場面を見せた子,さかんに首をひねっていた子などをメモしておく。
 日頃から小さな評価資料を積み重ねておく。
 また,授業途中もドリルを解いている子の様子を観察したり,挙手の様子などから判断し,1時間の中においてもその後の指導を改善する。
 これらが手軽にできる毎時間の評価。
 これが後で貴重な評価資料となる。
 テストの結果も大きな評価資料だが,それだけでなく以上のような小さな評価を積み重ねておくと「単元の評価」がとても楽になる。
 しかも,合理的だ。
 さらに,単元ごとに蓄積したこの評価を累計することで通知表の評価とすることができる。
 実は,評価の目的はこれだけではない。
 毎時間の評価結果を翌日の授業に生かすことが「授業改善」につながる。
 今日の授業で未到達者が多ければ,次の授業でその部分をもう一度指導するなどの対策をとらねばならない。
 こういうことの繰り返しはとても大事だ。
 児童の学習の様子を的確につかみ,そして自分の授業を改善する。
 このことを継続して実施することで,評価の「信頼性」と「妥当性」が高まる
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考えるということ

2018/05/15 21:44
 以前の記事の再掲です。

 次の詩は実に興味深い。
 ・・・・,の次のことばがとてもいい。
 子どもにもとてもわかりやすい。
 はじめは「?」だったが,10回考えたら「わかった!」となる。

 かんがえごと  こねずみしゅん
                         工藤直子

  こねずみは みんな
  どんぐりをかじりながら
  かんがえごとをする
  ひとつかじって・・・・はてな?
  ふたつかじって・・・・なるほど
  みっつかじって・・・・そうか
  よっつかじって・・・・でもね
  いつつかじって・・・・ええと
  むっつかじって・・・・しかし
  ななつかじって・・・・たとえばさ
  やっつかじって・・・・つまり
  ここのつかじって・・・・やっぱり
  とうで とうとう わかった!
  きょうは 10こ かじったので
  10こぶん かんがえごとが できた
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教師の言語活動

2018/05/14 21:50
 かつて,若手教員の研修会で話したことから抜粋したものです。
 

 子どものノートや作品などへの朱書きは,書かれた内容によって子どもは自信をつけ,やる気を起こします。
 教師の言語活動は,子どもたちにとって教室における重要な学習環境となります。
 授業においては,教師の言語活動がひとつのモデルとしての役割を発揮しているからです。
 子どもたちの言語活動を充実させ,言語に関する能力を育むためには,まずもって教師自身が日々の教育活動や授業において豊かな言語活動を展開することが求められます。
 その事例を紹介したい。
 ミニトマトの観察記録。
 「よくかんさつできているね!すばらしいです。」
 というコメント。
 当然,子どもはこれを読む。
 ある意味,観察記録への「評価」だ。
 「よく観察できている」「すばらしい」
   → 具体的でない。だれにでもあてはまる。その子なりの「気づき」を見つけ,そのことを称賛すべき。
 このようなコメントを読んでも,子どもは自分のよかったところがわからない。
 例えば,実が下の方からだんだん赤くなってきていることに気づき,それがスケッチにちゃんと表現されているところがすばらしいね,など。
 次の書道作品の例もしかり。
 二重丸と三重丸の違い。
 これは明らかな評価。
 背面掲示板に掲示するのはどうかと思う。
 また,二重丸の子へは,次回の観察ではどうすれば三重丸をとることができるのか,何が足りなかったのかを助言すべき。
 これが「指導と評価の一体化」。
 評価しっぱなしではいけない。
 また,三重○の子へは,よかった点を知らせることが必要。
 多忙な中でのコメント書きだとは思うが,子どもの立場になって取り組みたい。
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評価はホットに,評定はクールに

2018/05/11 21:48
 過去に紹介した分で恐縮ですが,紹介します。


 「毎時間の評価」と「単元ごとの評価」
 「指導と評価の一体化 P→D→C→A」の推進。
 本格的にやろうとすると,これはなかなかたいへんなことです。
 しかし,ちょっとしたことの積み重ねで「指導と評価の一体化」を実践することができます。
 本時の目標に未到達であったと思われる子,そして十分到達したと思われる子を把握することはそれほどむずかしくないと思います。
 だれもがやっていることです。 
 手軽にできる毎時間の評価です。
 これを授業後すぐに観点別に置き換えて記録しておきます。
 評価データとして残しておくのです。
 また,授業中にきらりと光った場面が見られた子をメモしておくなど,日頃から評価データを積み重ねておくと後で貴重な資料となります。
 テストの結果も大きな評価資料ですが,それだけでなく以上のような評価を積み重ねることで「単元の評価」とすることが簡便で合理的です。
 そして,単元ごとに蓄積したこの評価を累計することで通知表の評価とすることができます。
 評価はホットに!そして評定はクールに!です。
 評価活動の目的はこれだけではありません。
 毎時間の評価結果を翌日の授業に生かすのです。
 これもだれもが行っていると思います。
 今日の授業で未到達者が多ければ,次の授業でその部分をもう一度指導するなどの対策をとります。
 実はこういうことの繰り返しがとても大事なのです。
 児童の学習の様子を的確につかみ,そして自分の授業を改善する。
 これを継続して実施することにとても大きな意味があります。
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少人数指導授業の工夫

2018/05/10 20:05
 現役の頃書いたものですが,参考になれば幸いです。
 
 少人数指導授業で,初任者のK先生のクラスの算数を担当している。
 ここまで,TTで進めてきたが,明日から無作為等質2分割で進めることにした。
 それぞれが18人を受け持つ。
 分割して進めるにあたって,「思考力の育成」と「指導と評価の一体」を意識して取り組むことにした。
 初任者でもでき,長続きする簡易な方法でやってみよう思う。
 以下の5点の手立てを実践することにした。

1 レディネス調査を行い,実態を把握する。
 ・本単元に入る前のレディネスを把握する。
  十分でなければガイダンスを行う。
 ・未到達が予想される児童については,事前に対応策を考えておく。
2 毎時間,学習のめあてを示し,自己評価を行う。
 ・1時間の授業の中で身につけてほしい力を,子どもたちにわかりやすく提示する。
 ・授業後,そのめあてが達成できたかどうかを自己評価できるようにする。
3 短いスパンで未到達児をチェックする。
 ・授業中の発言の様子や練習問題を解く姿などから,めあてがクリアできるかどうか評価する。
 ・クリアできそうにない子がいれば,可能な限り授業時間内での理解を目指す。
 ・子ども同士が教え合う時間を設定し,教師以外にも教えてもらえる環境をつくり,学びあう姿勢を大切にする。
4 単元終了後の評価を行う。
 ・教師の指導が適正であったかどうかを教師が自己評価し,事後の指導に生かす。
 ・学習内容が未到達の児童への支援と原因の究明。
5 補い学習・プリント学習での支援
 ・わからない問題をそのままにせず,納得するまで取り組む姿勢を支援する。

 初めての取り組みだから,失敗してもいい。
 K先生が緊張しないように。
 2人でともに学んでいきたい。
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TTの算数授業

2018/05/09 20:58
 今回も現役の頃の話で恐縮です。
 担任を持たなくなってからは,算数専科を担当していた。

 約数の授業をした。
 36の約数は,1・2・3・4・6・9・12・18・36
 一通り学習が終わって,
 「何か気づくことないかな?」
 と聞いた。
 誰も気づかなかった?!
 そこで,「ヒントはアベック!」と話した。
 きょとんとしている。
 T2(担任)も知らないという。
 そうか,アベックは死語か・・・。
 そこで,ペアになっていることを説明した。
 1があれば36が,2があれば18が,3があれば12が・・・・・。
 一同,「ほ〜っ!」
 とても興味を持った。
 早速練習問題を解いたが,スイスイ見つけていく。
 しかし,しかしである。
 4と9,6と6はわかっても,2と3のペアが見つけられない。
 2のペアは?
 3のペアは?
 36÷2,36÷3の暗算ができないのだ。
 2〜3人である。
 ここのところはT2に依頼した。
 個別指導。
 これがTTのメリット。
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ジグソー学習

2018/05/08 20:50
 6年生の社会の授業を参観した。
 単元は「明治の国づくりを進めた人々」。
 本時の目標は「どんな国づくりをしてきたかまとめよう」。
 ここまでの学習を簡単に紹介する。
 この単元の学習では「ジグソー学習」を試行的に取り入れている。
 4つのテーマ「開国」「文明開化」「富国強兵」「人物」を設定し,グループ内で1人1テーマを分担する。
 グループ内で異なる視点から総合的に追究していこうというわけだ。
 その結果は個々にフィッシュボーン図にまとめられた。 
 例えば,Aくんは「富国強兵」をキーワードに,「軍事力の強化」「急激な改革」「国を豊にする」「欧米に追いつく」などの視点から,どんな国づくりを目指したかを追究している。
 ここには「急激な改革」をマイナス面としてとらえたAくんの「思い」が表れている。
 その後,グループを再編制し,同じテーマの子が集まって新しいグループを作った。
 このグループでは同じ立場から討論することで追究を深めると同時に情報の共有をねらっている。
 話し合いの結果,Aくんは「外国に追いつく国づくりを目指した。」という結論を導いている。
 ここまでが前時までの概要。
 今日は元のグループにもどって,深めた追究結果を違う立場から再び討論した。
 これは学習問題に迫るために「多面的に考える」ことをねらっている。
 話し合い後,結果をチャート図にまとめ,グループとしての結論を導き出した。
 Aくんのグループは「欧米諸国に追いつける国づくりを目指す」という結論に達した。
 授業者は経験3年目の若手教師で,まだまだ課題も多い。
 しかし,思い切って自分のアイデアを生かした取り組みを見せてくれた。
 子どもたちも生き生きと要すで,根拠のある意見を述べていた。
 これは日頃から「根拠のある意見」を鍛えている成果。
 参観者はもちろん,授業者自身にとってもとてもいい勉強になったと思う。
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担任としての説明責任

2018/05/07 20:15
 私たちは公立義務教育学校の職員。
 自分の仕事に対して説明責任を負っている。
 これを積極的に果たしている教師はあまりいない。
 求められることも,あまりない。
 しかし,これからの時代,それぞれの立場からそれぞれの責任について,説明責任を果たすことが自分を守ることにもなる。
 学級担任もしかり。
 方法は?
 担任のホームページ,学級メーリングリストというのもおもしろそう。
 しかし,最も現実的なのは「学級通信」である。
 私は担任をしていた頃,頻繁に出していた。
 半ば趣味に走っていた部分もあったが・・・・。
 内容はニュース的なものではなく,自分の「思い」を中心にしていた。
 「自分の学級,学年をこうしたい。」
 「今こんなことで困っている。」
 「この学習は,こんなふうに進めてみたい。」
 「ちょっと難しいところなので,少し宿題が多くなるかもしれません。」
 といったようなことを書いてきた。
 子どもの短作文などを主体とした通信,デジカメでとった写真と数行のコメントだけで終わっている通信,このようなものでは説明責任は果たせない。
 担任としての熱い思いを堂々と掲載し,保護者に知ってもらうことだ。
 積極的に知らせることで保護者が理解してくれる。
 教育がしやすくなる。
 そして,最終的には「自分を守る」ことにもなる。
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思考力をチェックするテスト

2018/05/02 20:48
 以前,当ブログで掲載した記事を再掲したい。

 思考力をチェックするテスト。
 以下に紹介する。           〈出典不明〉

◆4つの一連の問題を出すので考えて下さい。
 ○第1問
   冷蔵庫にキリンを1頭入れるにはどうすればよいでしょう?
 ○第2問
   ゾウを冷蔵庫の中に入れるにはどうすれば良いでしょう?
 ○第3問
   ライオンの王様が動物会議を開きました。ある動物以外全員が揃いました。集まらなかった動物とは?
 ○第4問
   あなたは川を泳いで渡らなければなりません。しかしその川はワニのすみかです。さあどうしますか?
 
  アンダーソン国際コンサルティングによるとプロフェッショナルと呼ばれる人達の90%が全問不正解でした。
  しかし多くの幼児がいくつかの正解を出しています。
  これはプロフェッショナルの多くが幼児と同等の頭脳を持っている事を示す結果となると語っています。

 私もやってみたが,全問不正解だった。

 答えは,

 ○第1問
   冷蔵庫を開けてキリンを入れドアを閉める。
   これはあなたが単純な問題を不要に複雑に考える傾向が無いかをチェックする問題です。
 ○第2問
  ・間違った解答
   冷蔵庫を開けて象を入れドアを閉める。
  ・正解
   冷蔵庫を開け、キリンを出して象を入れてドアを閉める。
  これは自分の行動が及ぼす影響を考慮する能力をチェックする問題です。
 ○第3問
   象 (象は冷蔵庫の中)
  これはあなたの記録力をチェックする問題です。
 ○第4問
   泳いで渡る。(ワニは動物会議に行っている。)
  これは以前の失敗から素早く学ぶ事ができるかチェックする問題です。

 「不要に複雑に考える」「以前の失敗から素早く学ぶことができない」
 私の「思考」はまだまだのようだ。
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若い教員の資質向上

2018/05/01 20:08
 今,学校現場では経験年数が5年未満の若い教員の占める割合が高くなってきている。
 教育現場は多くの課題を抱え,新たな教育課題を克服していかねばならない。
 学校全体としての教育力を高めていくためには,これらの若い教員の資質向上は大きな,そして喫緊の課題である。
 では,どのようにこれを進めていくか?
 思いつくまま列挙してみたい。

1 「授業」に関する研修
  ・発問や発表の仕方 
  ・話し合いの仕方
  ・発言への対応
  ・板書の仕方
  ・ノートのとり方
  ・グループ学習の仕方
  ・机間指導の仕方
  ・未到達児への指導の仕方
  ・特別支援の必要な児童生徒の指導の仕方
 2「生徒指導」に関する研修
  ・児童生徒への対応(特に問題行動への対応の仕方)
  ・保護者への対応
  ・地域との連携
  ・関係機関との連携
  ・不登校児童生徒への対応
  ・他の教員との共通理解

 などか?
 また,先輩教員の授業を参観すること,先輩教員の指導を受けること,自分の授業を先輩教員に参観してもらうことなどの機会を設けたり,講義・協議・演習・実習など,バリエーションに富んだ研修に参加したいもの。
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学級づくり

2018/04/30 20:03
 新学期が始まって1ヶ月が経過した。
 読者の皆さん,学級づくりは堂だろう?
 次の文は私が現役の頃書いたもの。

 今日はA先生がお休みなので,私が補欠授業に入った。
 3時間目,自習ばかりではつまらないと,私が授業をした。
 国語(「ことばのきまり」)。
 内容は「かたちの変わることば」
 動詞や形容詞,形容動詞の活用の第1歩。
 学習の雰囲気がとてもよい。
 レスポンスが早い。
 しっかり前を向いている。
 授業が成立している。
 そこで,試してみた。
 一問一答の発問をやめ,思考を要する発問に変えてみた。
 こちらもきちんと自分の考えをまとめて発言できる。
 友だちの意見を聞く態度もできている。
 4月以来,およそ40日でここまで学級ができているとは。
 ちょっとした驚きであった。
 給食もいっしょに食べることにした。
 少し遅れて教室に行ったら,すでに給食当番が配ぜんを始めていた。
 こんなクラスは初めてである。
 多くのクラスでは,ああだ,こうだといわないと動かない。
 すごい!
 担任の日頃の指導がうかがわれる。
 こういうときに真価が現れる。
 子どもたちにはしっかりとほめておいた。
 とても気持ちのいい1日だった。
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「アクティブ・ラーニング&カリキュラム・マネジメント サミット2018」の開催について

2018/04/27 20:36
 今日の文科省メルマガより。
 興味深い。
 奈須先生もご登壇される。

□【お知らせ】「アクティブ・ラーニング&カリキュラム・マネジメント サミット2018」の開催について
                                          [初等中等教育局教育課程課]

 新学習指導要領の全面実施に向けて、その趣旨を具体化するための様々な知見の共有を図ります。どなたでも御参加いただけます。
 定員が限られておりますので、お早めにお申し込みください。
 1 日時:5月9日(水)〜10日(木)
 2 場所:学術総合センター(東京都千代田区) 〔参加費無料・事前申込制〕

 ※詳細・申込み(先着順)はこちら
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/new/1403682.htm
 ※なお、当日の様子の一部や資料については、後日、文部科学省のYouTubeチャンネル(mextchannel)やホームページへ掲載予定です。

          〈クリックで拡大〉
画像
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子どもが「書くこと,思考すること」

2018/04/26 20:18
 授業の中で「書かせる」場面は非常に多い。
 子どもたちは「またか・・・」という顔をすることが多い。
 むやみに書かせると「書くこと」が嫌いになる。
 ワークシートを使って書かせる場合もある。
 ワークシートは,教師の思う方向へ誘導しようとする設問になっている。
 「○○について書きましょう」といった具合だ。
 考える視点を与えて,結論へたどり着かせる。
 私は常々,書かせるときは白紙を使えといっている。
 自由に書かせるのだ。
 自分で視点を決めて,思うままに書く。
 文の量など,問題とならない。
 しかし,最近は百ます計算ならぬ「百ます原稿用紙」を勧めている。
 《100字でまとめてみよう 》
 だらだら書かせてはならない。
 要約は総合し,抽象し,概括する思考活動である。
 まず全体を理解しなければできない。
 要約は思考をうながす。
 慣れればできるようになる。
 50字,100字,200字原稿用紙を常時準備しておきたい。
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係活動をふり返る

2018/04/25 19:22
 4月も半ばが過ぎた。
 係活動,うまくいっているだろうか?
 現役の頃書いた文だが,ふり返るきっかけとなれば幸い。

 家庭訪問の3日目,戸締まりの確認のため校内を巡回した。
 合わせて,各教室の環境を見て回った。
 ポイントは「当番組織」と「係組織」の掲示物。
 4年生以上の係編制がまったく?である。
 「まど・電気係」「黒板係」「配達係」「日めくりカレンダー係」「先生の手伝い係」「背面黒板係」「書写係」
 日めくりカレンダー係は,登校後日めくりを1枚とればそれでおしまい。
 書写係は週1回,半紙を配ってバケツに水をくめばそれでおしまい。
 先生の手伝い係などなにをか況んや!
 また,給食当番はほとんどのクラスが1人1役制となっている。
 係や当番活動のあり方,学級づくりに果たす機能などについては,昨年も一昨年も「若手教員力量アップ講座」で取りあげてきた。
 学んだことを次の実践に生かそうとしない。
 まして,新学年当初の学級づくりの重要性については何度も言い続けてきた。
 子どもたちは経験がないので,知らない。
 知らないなら指導しなければならない。
 日めくりカレンダー係って,ほんとうにこれでいいの?
 子どもに投げかけなければならない。
 そんな中,「歌プロジェクト係」という係があった。
 歌を通して学級生活に潤いを与えようというもの。
 すばらしい。
 ちなみに,このクラスの係名はすべて○○プロジェクト係となっていた。
 しかし・・・・,このクラスは初任者のクラス。
 何とも複雑な気持ちだ。
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