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The 小学校教育

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The 小学校教育
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小学校教育の今を見つめ,そして未来を考えていきます。
ひとりでも多くの教師,保護者,一般の方に小学校教育の今を知っていただき,そして地域の小学校に関心を持っていただきたいのです。

「授業実践力向上net」を設立しました。ご覧ください。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shimacha/MyHomePage/
  *土日祝日は休刊します。
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9月からの学級づくり

2017/08/17 20:10
 現役の頃書いた文だが,参考になれば幸い。

 何かしら学級が落ち着かない。
 まとまりがない。
 小さなトラブルが絶えない。
 1日が終わると,どっと疲れが出る。
 そんな学級担任が増えつつあるという。
 どうしたらいいのか?

―発想の転換を―
 担任である以上,腹をくくって発想を転換したい。
 「よ〜っし,この子たちをどう料理していこうかな〜」
 と長期作戦を練る。
 トラブルが起きるたびに
 「よし,これでまた一つ学級がよくなった」と
 前向きに取り組みたい。
 雨降って固まった地面は,とてもかたくなる。

―そのためになすべきこと―
 そのためになすべきことは?
 その子をとりまく人間関係を育てていこうとする学級づくりを進めること。
 そうすることでその子は自己存在感を味わい,自分の居場所を見つけて落ち着いてくる。
 自分1人ではトラブルを起こそうにも起こしようがないのだから。
 1人を変えるためには,集団を変えなければならない。
 1人は集団の中で他の子と関わりながら学校生活を送っているのだから。
 1人と1人との好ましい人間関係づくりを展開しなければならない。
 生徒指導志向の対応はその場しのぎでしかない。
―どうやって―
 学級の小集団を意図的,継続的に育成していくことである。
 主な対象は班と係。
 何度も言うが,ねらいは子どもたちの好ましい人間関係づくり。
 トラブルが起こりにくい学級の雰囲気ができてくる。
 このことは,いじめや不登校にも大きな効果がある。
 とにかく学級の人間関係を変えていくこと。
 そのためにやるべきことは山ほどあり,とてもたいへんである。
 また後日このあたりを書いてみたい。
―保護者との連携―
 忘れてならないのが,家庭との連携。
 学校での出来事を率直に伝える。
 連絡帳や学級通信で。
 「○○でとてもがんばりました」とか「○○がよくなってきました」といった「よい情報」をたくさん提供したい。
 「先生はうちの子のことを認めてくれている」という気持ちを持ってもらうこと,そして何より本人がいい気分になる。
 このことはその子の変容に大きく寄与するはず。
 保護者の理解が得られれば,思い切った指導も可能となる。
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思考力をチェックするテスト

2017/08/15 21:37
 思考力をチェックするテスト。
 以下に紹介する。
          〈出典不明〉

◆4つの一連の問題を出すので考えて下さい。
 ○第1問
   冷蔵庫にキリンを1頭入れるにはどうすればよいでしょう?
 ○第2問
   ゾウを冷蔵庫の中に入れるにはどうすれば良いでしょう?
 ○第3問
   ライオンの王様が動物会議を開きました。ある動物以外全員が揃いました。集まらなかった動物とは?
 ○第4問
   あなたは川を泳いで渡らなければなりません。しかしその川はワニのすみかです。さあどうしますか?
 
  アンダーソン国際コンサルティングによるとプロフェッショナルと呼ばれる人達の90%が全問不正解でした。
  しかし多くの幼児がいくつかの正解を出しています。
  これはプロフェッショナルの多くが幼児と同等の頭脳を持っている事を示す結果となると語っています。

 私もやってみたが,全問不正解だった。

 答えは,

 ○第1問
   冷蔵庫を開けてキリンを入れドアを閉める。
   これはあなたが単純な問題を不要に複雑に考える傾向が無いかをチェックする問題です。
 ○第2問
  ・間違った解答
   冷蔵庫を開けて象を入れドアを閉める。
  ・正解
   冷蔵庫を開け、キリンを出して象を入れてドアを閉める。
  これは自分の行動が及ぼす影響を考慮する能力をチェックする問題です。
 ○第3問
   象 (象は冷蔵庫の中)
  これはあなたの記録力をチェックする問題です。
 ○第4問
   泳いで渡る。(ワニは動物会議に行っている。)
  これは以前の失敗から素早く学ぶ事ができるかチェックする問題です。

 「不要に複雑に考える」「以前の失敗から素早く学ぶことができない」
 私の「思考」はまだまだのようだ。
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「深い学び」とは

2017/08/14 21:14
 無藤 隆先生のfacebookから紹介する。
 とても興味深い。

◇「深い学び」とは前回の改訂からの発展である。

 主体的で対話的で深い学び全体が20年度改訂の議論を踏まえ発展させたのである。(ちなみに、そのことは改訂に携わった人について見ても、言える。指導要領の改訂を事務方で主導したのは合田・前教育課程課長だが、合田さんは前回の時の室長で答申を執筆したのであり、委員としては前回の改訂の文章に深く関わったのはとりわけ私と東大の市川さんである。特に、市川さんが習得と探究という二分を出し、私がそれを習得・活用・探究という三分に変えた。今でも市川さんはその二分法で論じるみたいだ。私が三分法を推進した。)
 前回の改訂の特に大きなポイントは、習得・活用・探究の学習の過程の区別であり、もう一つは言語力である。
 今回、言語力は言語能力としてさらに対話的学びや教科横断性として展開している。
 深い学びについて答申ではこうある。
B 習得・活用・探究という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているか。
 新たに、見方・考え方というアイディアで教科の固有性を明示して、それを従来からの習得・活用・探究の学習過程に位置づけた。

 実は、先だって私が出した学校教育の本はそういった前回の改訂と今回の改訂の連続的発展を解説している。私は特に小中学校教育においては、アクティブ・ラーニングが上からやってきたというより、その学校と指導要領の内在的発展として今回の改訂が行われたと理解する方が正確だと思う。

 ちなみに、「学びに向かう力」は幼児教育発進であり、東大の秋田さんと私とで作った用語であり、私の方で特別部会に提案し、学びのエンジン(&ナビ)としての捉え方を示し、3つの資質・能力として整理したのである。
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東京書籍のお役立ちサイト

2017/08/10 20:34
 今日の東京書籍メルマガから紹介したい。
 「お気に入り」に登録して,いつでも見られるようにしておくとよさそうだ。


●『ここから始めよう!「新学習指導要領」小学校・中学校』を掲載しました。

 【「動画で学ぶ新学習指導要領対応シリーズ」,学習指導要領 新旧対照表他の資料が好評!】
 https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/shin_shido/?utm_source=t&utm_medium=m&utm_campaign=204

          〈クリックで拡大〉
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初等中等教育分科会(第111回) 配付資料

2017/08/09 20:13
 今日の文科省メルマガより。
 次の資料が公開された。

・初等中等教育分科会(第111回) 配付資料
http://melmaga.mext.go.jp/c/1AG01JP001Es


 この中の以下の資料は ダウンロード→保存 しておくとあとで役立つ。

 ○ 資料5−1 学習指導要領について(2)(※PDF)
 ○ 資料5−2 幼稚園教育要領(※PDF)
 ○ 資料5−3 小学校学習指導要領(※PDF)
 ○ 資料5−4 中学校学習指導要領(※PDF)
 ○ 資料5−5 パブリックコメントの概要とそれに対する文部科学省の回答 (PDF:335KB)
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大事なことは夜決めるな

2017/08/08 20:15
 大事なことの決断は…?
 「大事なことは夜決めるな」ということば。
 私は常々そう思っている。
 夜,ひとりで考えながら…
 「よし,やるぞ」
 と決めるものの,朝になると「たいしたことじゃないかなあ?」と決断が鈍ることがある。
 夜は気持ちが高ぶっている。
 しかし,朝になると気持ちが冷静になる。
 「大事なことは夜決めるな」
 けだし名言である。
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小学校のスタートカリキュラムをいかに進めるか

2017/08/07 20:26
 無藤先生の書かれた文を紹介したい。
 出典は先生のfacebook。

◇ 小学校のスタートカリキュラムをいかに進めるか。

 新学習指導要領の下で、新たなスタートカリキュラムを作っていく。
 ・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の発揮を基本線とする。その上で、三つのポイントがあ
  る。
  1. 子どもとの納得づくで、適応指導と学習規律の確立を進める。子どもは、もとの幼稚園や保育
   園のやり方でどうしていけないかと感じる。そこを説明し、小学校でどうしてそのやり方が必要
   なのか話し合う。
  2. 子どもの力を見定める。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿は多少なりとも身に付けている
   にしても、その程度は様々で十分と必ずしも言えない子どもが多い。その後の指導の参考にする。
  3. 教科の芽生えを引き出す。例えば、数量への関心・感覚であり、生活科の学校探検その他で、
   数量への関心・感覚を引き出せる。「体育館は広くて、幼稚園の庭の二倍はあった。校長先生の
   部屋は大きな椅子が一つと、あと、ソファーがあった。」「へー、いいところに気付いたね。どう
   してなんだろう。」

 この、納得と見定めと芽生えを丁寧に行うと、5月以降の登校しぶりが減り、勉強に集中でき、ひい
ては学力が上がっていくと思う。
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知的障害教育における「育成すべき資質・能力」を踏まえた教育課程の在り方

2017/08/04 20:12
 国立特別支援教育総合研究所(NISE)のメールマガジンから紹介する。
 出典は第125号(平成29年8月号)


●知的障害教育における「育成すべき資質・能力」を踏まえた教育課程の在り方−アクティブ・ラーニングを活用した各教科の目標・内容・方法・学習評価の一体化
                  清水 潤(研修事業部主任研究員)

 知的障害教育班では、平成27・28年度の2年間、標題の研究に取り組みました。研究は三つの柱で構成しており、取組の概要等を紹介します。なお、研究開始当時、中央教育審議会への諮問文等では、「育成すべき資質・能力」と表現されていたことから、研究課題名のみ、その文言を使用しています。
 また、平成25・26年度の研究「知的障害教育における組織的・体系的な学習評価の推進を促す方策に関する研究」を生かして研究を進めました。
 研究1は、知的障害教育における「育成を目指す資質・能力」についての具体的検討です。関連文献の概観、研究協力機関の単元の分析、イギリスの知的障害教育における位置付けの分析などを行いました。
 研究2は、研究協力機関(5機関)の実践に基づく知的障害教育分野でのアクティブ・ラーニングの検討です。関連文献の概観を踏まえ、研究協力機関での実践を進め、事例を検討・分析しました。
 研究3は、知的障害教育における教育目標と内容・指導方法、学習評価が一体的につながりをもつための工夫の検討であり、いわゆる、「カリキュラム・マネジメント」です。関連文献の概観、研究協力機関の実践事例の分析、全国特別支援学校知的障害教育校長会との協働による調査・分析を行いました。結果、カリキュラム・マネジメントを促進する8つの要因を明らかにし、新学習指導要領の構成の柱となる6つの事項をクロスさせ、「育成を目指す資質・能力を踏まえたカリキュラム・マネジメント促進モデル(試案)」と「知的障害教育におけるカリキュラム・マネジメント促進フレームワーク(試案)」を提案しました。
 新特別支援学校幼稚部教育要領、小・中学部学習指導要領が公示され、各校では現行学習指導要領に基づく実践と併せ、それらの理解を進めていくことになります。本研究の成果を活用していただき、各校の教育課程や授業が一体的に改善・充実することを期待しています。

○本研究の研究成果サマリーはこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/resources/content/13390/D-350b.pdf
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学校基本調査速報の公表

2017/08/03 20:05
 今日の文科省メルマガより。
 日本中の学校が回答している「学校基本調査」の結果が公開された。
 関心のあるところだけでも目を通しておきたい。


 ・平成29年度学校基本調査速報の公表について
  http://melmaga.mext.go.jp/c/tyK01J0001Es

          〈クリックで拡大〉
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文科省メルマガより「ヒアリに関する情報」

2017/08/02 19:59
 今日の文科省メルマガより。
 一応目を通しておく方がよいと思われる。

 http://melmaga.mext.go.jp/c/ghQ01Ix001Et

・ヒアリに関する情報

 ヒアリに関する情報について

 ヒアリについては、平成29年6月に兵庫県で確認されて以降、愛知県、大阪府、東京都、神奈川県等で確認されています。

 ヒアリの見分け方、防除手法、刺された場合の対応及び生態等の詳細、広報チラシにつきましては、環境省HPに掲載されていますので、ご参照いただき、適切な対応をお願いします。

 ヒアリに似たアリの集団がいて、駆除をお考えの場合は、最寄りの環境省の地方環境事務所や、都道府県の環境部局にご相談ください。

 ## 環境省ホームページ(※環境省地方環境事務所等の連絡先が掲載されています)
     http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant.html
 お問合せ先 健康教育・食育課
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ロン・クラークの著書

2017/08/01 20:18


 ご存じの方も多いかと思うが,ロン・クラーク。
 ニューヨーク,ハーレムの小学校へ赴任。
 担当したクラスは,前任者がことごとく途中で辞めていったという問題クラス。
 それでも情熱をもって子どもたちと向き合った。
 そしてその実践を認められ,全米最優秀教員に選ばれた。
 そのロン・クラークの著書。
 「親や教師にとってすごく大切なこと」として,11のテーマに分けて熱く語っている。
 根底に流れているのは,
 「子どもを信じ,熱意と思いやりをたっぷりそそぎ,創意工夫をこらして日々教えれば,子どもは必ずあなたに報いてくれる!」
 夢中になって読んだ。
 若手教員にも話して聞かせた。
 他の著書として
 「あたりまえだけど,とても大切なこと」
 「みんなのためのルールブック」
 がある。
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− タイトルなし −

2017/07/28 21:08
 本日の文科省メルマガより。
 これは1度目を通しておきたい。

◆ 「ヒアリ」に注意
             〔健康教育・食育課 保健管理係〕

  ヒアリについては、6月に兵庫県で確認されて以降、
 現在までに愛知県、大阪府、東京都、神奈川県、福岡県
 で確認されています。
  夏季休業中でもあり、子供が屋外で活動する機会が増
 える時期です。
  ヒアリの見分け方、防除手法、刺された場合の対応及
 び生態等の詳細については、環境省HPに掲載されてい
 ますので、教職員や保護者の方は、HPをご参照いただ
 き、適切な対応をお願いします。

  環境省HP
   → http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant.html

 (お問合せ先)
  健康教育・食育課 保健管理係
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学力が伸びるクラスは これだ!

2017/07/27 20:21
 少々古い資料で恐縮だが,一昨年,早稲田大学で開催された

   「産学官連携プロジェクト 研究発表会2015」
      〜学力が伸びるクラスは これだ!〜

 ここから安彦先生の記念講演を紹介する。
 安彦先生は早稲田の教授を退官された後,神奈川大にお勤めだ。
 若い頃は愛知教育大におられ,実は私も講義を受けた。

     記念講演「21世紀に求められる学力」
  −これからの子どもに育成すべき資質・能力とは−」

    名古屋大学名誉教授・神奈川大学特別招聘教授 安彦忠彦

はじめに
  21世紀の社会をどう描くか
   →地球づくり(環境)と社会づくり
   →両方必要だが、どちらが先?優先課題はどちうら?
    ‥‥地球づくりであろう。
  ・前者は「持続可能な開発・発展のための教育(ESD)」に
   関係
  ・後者は「コンピテンシー(育成すべき資質・能力)ベースの
   教育」に関係
1 今後の学習指導要領の構造を次の3点から見直す
  @ 児童生徒に育成すべき資質・能力」を明確化した上で
   →現行までの「教育内容」よりも、最終的に育成する「資
    質・能力」を重視し,その構造を視覚化して明示する。
  A そのために、各教科等でどのような教育目標・内容を位
    置づけるか。
  B 資質・能力の育成の状況を適切に把握し、指導の改善
    を図るための学習評価はどうあるべきか。
2 文科省内の検討会の検討結果(21世紀をよりよく生きる資
  質・能力について)
 (1) 育成すべき資質・能力ベースの教育観
   ・「資質・能力」の概念規定の明確化はやめ、教育行政用
    語として広義に使用。
   ・諸外国や国研の「21世紀型能力」を踏まえつつ新たに
    検討が必要。
   →「自立した人格をもつ人間として、他者と協働しながら、
    新しい価値を創造する力」の育成。
 (2) 資質・能力に対応した教育目標・内容について
  *現行学習指導要領の改訂の方向性
   →以下の三つの視点で分析し、資質・能力と内容との関
    係を再構造化する必要あり。
  @教科等を横断する汎用的なスキル(コンピテンシー)等
   に関わるもの:ここが中心
   ・汎用的なスキル等(問題解決、論理的思考、コミュニケ
    ーション、チームワーク、意欲等)
   ・メタ認知(自己調整や内省、批判的思考、創造的思考
    等を可能にするもの)
   →この2つについては「総則」にそのまま重要性を明記。
  A教科等の本質に関わるもの(教科等ならではの見方・
    考え方等中味を精選)
    かなり変わる?
   ・各教科の「本質的な問い」とそれに答えるための重要
    な概念やスキル、処
    理のプロセス等の形で明確化。(学び方も重要)
  B教科等に固有な知識や個別スキルに関するもの(国
    語:言語活動、算数:計
    算技能等)
 (3) 資質・能力に対応した学習評価について→評価の基
   準を「何を知っているか」
    から「それを使って何ができるか(どういう問題解決が
    できるか)」へ変えることが必要
   ・評価計画を指導計画の作成と同時に作成すること
   ・「何ができるか」をみるために、現行の評価方法に加え
    て、「パフォーマンス評
    価」(できるようになったことをみる)を重視する方向。ポ
    ートフォリオなどの一層の活用の方向。
 (4) その他
   ・指導方法・指導形態の扱い:学習指導要領にどこまで
    入れるか
    →解説書に入れる案
3 学校現場での補正の必要性
 (1) 「持続可能な地球づくり」による人類全体の生存の方が
   優先課題
   ESDを活用して、これを教育課程全体の基調・基盤とし、
   「環境づくり」が必要
   であることを子どもたち全員に知らせる必要。
 (2) 子どもに未来決定の自由を与える
   現場では教えるべきことを教えた後、その内どれを選ぶ
   かは子どもの自由に任せるべきである。これが「自立」を
   保障する「教育」本来の目的である。
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「学習指導要領」を読み込む

2017/07/26 20:32
 Tさんのブログに,「我々教員はもっと学習指導要領を読まねばならない」と書かれていた。
 まったくその通りだと思う。
 立教大学の奈須先生の講演を聞いたときのこと。
 同じように,指導要領を読むことを力説された。
 先生は,指導要領を3冊持っておられるという。
 自宅,研究室,そして鞄の中。
 講演中に実際に鞄を開け,見せてくださった。
 その1冊はあちこちのページにインデックスが貼られており,かなりぼろぼろだった。
 Tさんも奈須先生も,「解説編」を含めて指導要領と呼んでおられると思う。
 学習指導要領本冊はもちろんだが,各教科ごとの解説編をもっともっと読み込むべきだと思う。
 少なくとも自分が研究授業をやるときには,すみからすみまで読みたい。
 それが教材研究になることはもちろん,授業構想を立てる際のヒントが見つかることもよくある。
 私は現役の頃,職員室のロッカーに全冊そろえ,また全冊分のPDFファイルをメモリースティックに取り込んである。
 これがたいへん便利である。
 必要な部分だけコピー&ペースとして使うことができる。
 校内研修や若手教員力量アップセミナーでの資料づくりでよくこの手を使っている。
 また,帰宅後いつでも読むことができる。
 いつも手元に置いておきたい。
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ヒドゥン・カリキュラム

2017/07/21 20:47
 よく「ヒドゥン・カリキュラム」という言葉を耳にする。
 ヒドゥン・カリキュラムとは?
 ずっと以前,このブログでも取りあげたことがある。
 「ヒドゥン・カリキュラム」の概念を理解しておくのとおかないのとでは大違い。
 学習面だけでなく学級づくりでも大いに役立つ。
 某ブログで見つけた説明がよくわかるので紹介したい。

 主に教師の無意識的,無自覚的な言動により,児童や生徒へ伝わっていく知識,価値観,行動様式などのことである。
 「潜在的カリキュラム」または「隠れたカリキュラム」とも呼ばれ,1968年にシカゴ大学の研究者,フィリップ=ジャクソンによって提唱された。
 学校教育の中では,目標を踏まえ,各教科及び領域ごとに綿密な教育計画が立てられている。
 このように目に見える形で意図的・計画的に行われるカリキュラムは顕在的カリキュラムと呼ばれる。
これに対し,ヒドゥン(潜在的)カリキュラムは,目に見えず暗黙の了解の形で児童生徒に伝達される。

 ヒドゥン・カリキュラムの具体例
 例えば,以下のようなものがある。
 @授業中,一度指名した児童がずっと黙っていたので,笑顔で「じゃあ,○○くんは?」と次の児童にまわすことで,黙っていれば発言しなくてもよくなると児童が受け取る。
A手を挙げた児童だけを指名して授業を進めていくことで,「手を挙げなくても誰かが発表してくれる」「先生が説明してくれるのを聞いているだけでいい」と児童が受け取る。
  B一度決めたルールを何度も変更することで,先生の作ったルールは変更可能であると児童が受け取る。
  C教師が時間通りに動かないことで,時間を守らなくてもよいのだと児童が受け取る。
  D学級代表などを決める多数決の際,うつ伏せをさせることで,「選ばれないことはかわいそうなことなんだ」と児童が受け取り,積極的に身を投じなくなる。

 この5つの例は,いずれも教師が全く意図しなかったことを児童が受け取っており,そして悪い結果を生んでいる。
 もちろん,これら5つの事例については,必ずそうなるというわけではないし,その他様々な条件にも影響されるだろう。
 しかし,そのように児童が受け取る可能性があるということは, 認識しておくべきである。
 なお,ヒドゥン・カリキュラムとは,悪い結果につながるばかりではない。
 例えば,文部科学省は,「隠れたカリキュラムの例」として,次のように述べている。
【参考】「隠れたカリキュラム」の例
 ○「いじめ」を許さない態度を身に付けるためには,「いじめはよくない」という知的理解だけでは不十分である。実際に「いじめ」を許さない雰囲気が浸透する学校・学級で生活することを通じて,児童生徒ははじめて「いじめ」を許さない人権感覚を身に付けることができるのである。だからこそ,教職員一体となっての組織づくり,場の雰囲気づくりが重要である。
 (文部科学省 「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ]」より)

 この他にも,チャイムが鳴ったら席につき,授業中は集中するという日常を児童に続けさせることで,「教師が意図していなくても, 「時間を守る」「我慢をする」ことが学ばれていく。
 このように,ヒドゥン・カリキュラムとは,知らず知らずのうちに学校生活を通じて学ぶ事柄であり,それが良い方向にも悪い方向にも働く。
 大事なのは,悪い方向にヒドゥン・カリキュラムが働いていないか,意識を向けることではないだろうか。
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書籍「 生活・総合「深い学び」のカリキュラム・デザイン 」

2017/07/20 20:22
 書籍の紹介。
 生活と総合の実践に迷っておられる方,ご一読を。


◇ 生活・総合「深い学び」のカリキュラム・デザイン
                              田村 学 編著 横浜市黒船の会 著
                                東洋館出版 2,160円(税込)
 http://www.toyokan.co.jp/book/b307844.html?utm_source=BenchmarkEmail&utm_campaign=hukai_manabi_desaign&utm_medium=email

 新学習指導要領の告示を受けて、「これからの日本の教育をどのように考えていけばよいか」をプランニングする段階から、「各学校において目の前の子供たちの教育をいかにして充実していくか」をデザインする段階へ移行しようとしています。

 今回の改訂では、実に多くの議論を丁寧に積み重ねてきました。その過程で、これまでにない様々な考え方を世の中に発信、「資質・能力に着目して変化の激しい社会を生き抜いていける子供たちを育てたい」「そのためにはアクティブ・ラーニングの視点に基づいた授業改善が必要だ」、あるいは「いい授業が望ましい形で展開できるためには、新しい視点でカリキュラムをマネジメントしていかなければ…」こうしたとらえや趣旨は、いずれも子供の姿から、その思いや願いを軸として、あるいは新しい教育のありようを求め続けてきた結果として生まれたように思います。

 そして、その推進役となったのは、私たちが長らく携わってきた生活科や総合的な学習の時間です。教育課程全体から見渡したとき、これまで先人たちがつくってきた生活科や総合的な学習の時間の理念や実践が、日に日に世の中に広く認知されていく手応えを感じていたし、だからこそ、生活・総合がカリキュラム・マネジメントの中軸として位置付けられているのだと思います。

そこで、本書では、
 1 「知識・技能」の概念化とは何を意味しているのか?
 2 「深い学び」とは何か?
 3 カリキュラムをどうデザインし、マネジメントすればよいのか?
 この3点を軸に据え、理論と最新の実践の2つの枠組みを通じて一つ一つ明らかにしながら、これからの生活・総合の授業づくりを明らかにします。

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私の読書法は「黒鉛筆&赤鉛筆読書」

2017/07/19 20:03
もう長いこと毎日午後10時から1時間を読書の時間と決めてる。
たいてい2冊の本を同時進行で読んでいる。
はじめはA(教育雑誌が多い)を,そして次はBを読むといった具合である。
最後に読むのは必ず小説。
最近は経済ものに凝っている。
乱読であるが,教育書を読むときは,「黒鉛筆&赤鉛筆読書」
まず,黒鉛筆を持って読む。
あとで役に立ちそうなところに線を引いておく。
このときはざっと読むだけ。
何かあったとき,「そういえば,あの本に書いてあったな」
と,引っ張り出して再読する。
今度は重要な箇所に赤線を引きながら読む。
さらに大事なところはパソコンに文書として入力しておく。
これだけやればおよその内容は頭に入る。
この過程には「読むこと」と「書くこと」の2つの作業が入ってる。
これを積み重ねていくと,読解力,そして作文力が育つと思っている。
文を書くことがいやではなくなる。
さらにおまけとして話す力もついてくる。
これが私の読書法である。
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手のかかる子,気になる子

2017/07/18 20:11
 
 どこの学校でも職員会議のとき,子どもたちの様子について情報交換をしているだろう。
 「現在,気になる子はいません」
 「うちのクラスには,手のかかる子はいないから」
 という担任がけっこういる。
 特にベテラン教師。
 気になる子?
 手のかかる子?
 いったいどういう視点から使っている言葉なのだろう。
 「気になる」の主語は担任,「手がかかる」の主語も担任であろう。
 どちらも教師側から見ている。
 子ども側から見ると・・・
 「気にしてほしい」と言っている子
 「手をかけてほしい」と言っている子
 そんな子はいないだろうか。
 この例に限らず,いろいろなところで「教師側の目」,「教師側の都合」が優先されている。
 運動会,多少の雨でも実施を強行する。
 典型的な「教師側の都合」である。(異論も多かろうが)
 泥だらけになっての組み立て体操,子どもはやりたいだろうか・・・・。
 雨の中での玉入れ,やりたいだろうか・・・・。
 最高のコンディションでやらせてあげたい・・・。
 話が横道にそれてしまった。
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景観まちづくり学習助成事業のお知らせ

2017/07/17 20:26
 総合的な学習の時間で,このような取り組みをしている学校があるのでは?
 応募して実践を問うてみることは素晴らしいことです。
 

□小・中学生が行う「景観まちづくり学習」への費用助成について
                            〔国土交通省都市局公園緑地・景観課〕

 誇りと愛着を持てる美しいまちをつくり、育て、そしてそれを次世代へと伝えていくには、身近なまちや良好な景観に対する子どもたちの意識を高めることが肝要です。
 このため、国土交通省公園緑地・景観課景観・歴史文化環境整備室では、文部科学省の協力も得て、学校教育の場で「景観まちづくり学習」を行うためのモデルプログラム(題材)を作成し、「景観まちづくり学習」の推進に取り組んでいるところです。
 一般財団法人都市文化振興財団では、このモデルプログラムを活用して「景観まちづくり学習」に取り組む全国の小・中学校に対し、1校につき10万円の費用助成を行っています。

★詳細(募集要項、応募書類様式など)については景観まちづくり学習助成事業のホームページからダ ウンロードしてください。

○景観まちづくり学習助成事業ホームページ
 (※一般財団法人 都市文化振興財団ホームページへリンク)
http://www.toshibunka.or.jp/josei.html

 また、「景観まちづくり学習」モデルプログラムについては、国土交通省景観まちづくり教育ホームページをご覧ください。

○景観まちづくり教育ホームページ
 (※国土交通省景観まちづくり教育ホームページへリンク)
http://www.mlit.go.jp/crd/townscape/gakushu/sub2.htm

(お問合せ先)
 一般財団法人 都市文化振興財団 景観まちづくり学習助成事務局
 TEL:03-3299-8861 FAX:03-3299-8862
 E-mail:info@toshibunka.or.jp

(本件担当)
 国土交通省 都市局 公園緑地・景観課 景観事業係
 TEL:03-5253-8111(内 32985) 03-5253-8954(直通)
 FAX:03-5253-1593
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「こども霞が関見学デー」について

2017/07/14 20:11
 本日の文科省メルマガより。
 こういう行事があること,初めて知った。

□ 8月2日(水)、3日(木)「こども霞が関見学デー」について
                            〔生涯学習政策局男女共同参画学習課〕

「こども霞が関見学デー」は、文部科学省をはじめとした
25府省庁等が連携して、業務説明や省内見学などを行うこ
とにより、親子の触れ合いを深め、子供たちが夏休みに広
く社会を知る体験活動の機会を提供しています。文部科学
省では80を超える展示・体験イベントを用意していますの
で、親子での触れ合いをさらに深めるきっかけとして是非
御参加ください。

<実施概要>
 期間:平成29年8月2日(水)・3日(木)
 対象:全国の小・中学生・幼児等(原則として保護者同伴)
 詳しい情報は下記のホームページを御覧ください。
  →http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/kengaku/index.htm

◆あらかじめ申込みが必要なプログラムと、当日参加でき
 るプログラムがあります。お申込み項目及び方法などの
 詳細は、各府省庁等のホームページを御覧いただくか、
 問合せ先まで御確認ください。
 また、夏休み期間中、国の関係機関や各地方公共団体に
 おいても同趣旨の取組が行われます。(詳細は上記ホーム
 ページ参照)
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小中学校で「先生が足りない」理由

2017/07/13 20:26
 よくお読みください。

 NHKの番組から。

◇ 小中学校で「先生が足りない」理由

 https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/07/0704.html

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神社仏閣の近所で育つと・・・

2017/07/12 21:14
 この記事,とても興味深い。
 斜め読みでもけっこう,目を通して欲しい。

神社仏閣の近所で育つと

                          日本経済研究センター研究顧問 大竹文雄

○ 近所に神社仏閣がありましたか?
 あなたが小学生の頃、通学路や自宅の近所に神社・寺院・お地蔵さんがあっただろうか。私たちが行った研究によれば、この質問に「はい」と答えた人は、一般的に人を信頼し、人から恩を受けると返したいと思い、利他的な傾向が高い(伊藤・窪田・大竹(2017))。もう少し正確に言うと、神社とお寺には少し違いがある。神社が近くにあった人は、人から恩を受けたら返したいという互恵性をもっている可能性が高い。一方、お寺かお地蔵さんが子供の頃近くにあった人は、一般的信頼、互恵性、利他性のいずれも高い傾向がある。
¡ コミュニティの影響か?
 お寺・地蔵・神社が小学生の頃、近所に存在したということが、互恵性に影響を与えるのは、そのような地域で、コミュニティ活動がもともと活発だったことを反映しているだけではないか。
 私たちが分析に用いたデータでは、小学生の頃、その地域に子ども会、夏休みのラジオ体操、地域の運動会、地域の清掃活動、盆踊り、お祭り(神輿)が存在したかどうかを質問している。追加したコミュニティの変数は、統計的に有意にソーシャル・キャピタルに影響をもつ。特に、子ども会、夏休みのラジオ体操、地域の清掃活動、盆踊りの存在は、ソーシャル・キャピタルを高めている。これらのコミュニティ変数を追加することで、神社そのものがソーシャル・キャピタルに与える影響は統計的にはなくなってしまうが、お寺とお地蔵さんの影響は変化しない。つまり、神社が近くにあったことがソーシャル・キャピタルを高めていたのは、神社そのものというよりも神社が地域コミュニティのハブとして機能してきたため、その地域でコミュニティ活動が活発だったからということになる。しかし、お寺やお地蔵さんは、コミュニティ活動の存在とは無関係にソーシャル・キャピタルを高めている。
○ スピリチュアルな世界観?
 神社や寺院が小学生の頃、通学路や自宅の近所にあることが、スピリチュアルな世界観に影響を与えてソーシャル・キャピタルを高めている可能性はどうだろうか。私たちは、「どのような悪事も、天には必ず知られている」「神様・仏様がいる」「死後の世界(あるいは来世)の存在を信じる」「宗教を熱心に信仰している」という世界観および信仰度についてもアンケート調査で質問しておいた。小学生の頃における近隣の神社と寺院・地蔵の有無で、これらの世界観を説明できるかどうかを統計的に確かめてみた。興味深いのは、神社はこうしたスピリチュアルな世界観に全く影響を与えていないのに対し、寺院・地蔵が近所にあったことは「どのような悪事も、天には必ず知られている」「神様・仏様がいる」「死後の世界(あるいは来世)の存在を信じる」の3つの世界観をもつことに影響を与えている。ただし、神社の存在も寺院・地蔵の存在も宗教の信仰度には影響を与えていない。
 寺院・地蔵は、神仏や死後の世界(来世)の存在というスピリチュアルな考え方を高めることを通じて、互恵性、信頼、利他性を高めていると推測される。一方、神社の存在は、そのようなスピリチュアルな世界観を通じてではなく、直接的に互恵性を高めており、それは地域のコミュニティ活動を活発にすることを通じて生じていると考えられる。このような寺院・地蔵と神社の影響の違いは、日本の神社と寺院の役割の違いと対応している。
○ 神社とお寺・お地蔵さん
 湯浅(1999)によれば、神社はもともと「それぞれの土地の守護神(産土神)という性格をもち、「村祭り」に代表される神道儀礼は地域住民の精神的(社会心理的)連帯機能を果たしていたものであった」とされている。そのため、神社の存在が、その地域の人の互恵性を高める影響を直接的にもった可能性がある。実際、金谷(2013)は神道の神社の氏子に対するアンケート調査をもとに、信仰心が強い人か神社活動の頻度が高い人ほど、地域・近隣の人々との交流が活発で、人々に対する信頼度が高いことを明らかにしている。私たちの研究で、神社の存在とコミュニティ活動の活発さが関係しており、それが、その地域の互恵性を高めたという実証結果は、今までの研究と整合的である。 
 一方、湯浅(1999)は、寺院は「葬式仏教」という言葉にも示されているように、かつては死者ないし祖先の生と自己の現在の生のつながりを回想し、自覚する上に重要な役割を果たしており、「神道は日本人の生の空間性と地縁的原理を指示し、仏教は時間性と血縁的原理を指示している」と指摘している。つまり、神社は地縁というソーシャル・キャピタルを高め、寺院は血縁というソーシャル・キャピタルを高めてきたと考えられる。
○ 誰かに見られているという感覚
 仏像やお地蔵さんが身近にあると、人々は神様や人から見られている感覚をもつようになる可能性がある。ごみの不法投棄を防ぐために、鳥居のミニチュアやお地蔵さんを設置することが各地で行われており、効果が認められている。人から見られている感覚をもつと、人々は利他的な行動をとったり、正直な行動をとる傾向があることが心理学の実験で確認されている (Bateson et al.(2006), Oda at al.(2011)) 。また、Mazar et al.(2008)は実験の前にモーゼの十戒を思い出させた被験者は、子供のころに読んだ本を思い出させた被験者よりも、嘘をつきにくいことを示している。さらに、Shariff and Norenzayan(2007)は、神を意識させた被験者は、独裁者ゲームにおいて、より多くのお金を匿名の他人に配分するという意味でより利他的な行動をとることを示した。
 子供の頃に寺院や地蔵菩薩を眼にする機会が多ければ、無意識のうちに仏や輪廻を信じる可能性が高くなり、その背後にある祖先を通じた血縁的なソーシャル・キャピタルが高まる可能性がある。一方、神社が近隣にあれば、その地域は神社を通じた地縁ネットワークが発達していた可能性が高い。
○ ソーシャル・キャピタルが高まると
 ソーシャル・キャピタルが高いと経済的取引の取引費用が低下するため、所得が高く幸福度も高いと予想され、それを示した実証研究は多い。一般的信頼の高さが一人あたり所得や経済成長率と正の相関をもっていることを明らかにしている。個人レベルでもソーシャル・キャピタルが高いと、所得、健康、幸福度が高いということを示した研究は多い。
 一方、ソーシャル・キャピタルが高まると所得や経済成長に必ずプラスの影響があるわけではないという指摘もある。ソーシャル・キャピタルには、家族や友人とのネットワークのように同じバックグラウンドをもつ結束型ソーシャル・キャピタル(bonding social capital) と、バックグラウンドが異なるコミュニティの間をつなぐような橋渡し型ソーシャル・キャピタル(bridging social capital)が存在する。物質主義的な価値観と家族や友人との結束型ネットワークを重視する住民が多い地域ほど、橋渡し型ソーシャル・キャピタルが少なく、経済成長を低めているということを見出した研究や、家族の連体感というソーシャル・キャピタルが強いと高所得を求めた地域間労働移動が減り、失業率も高まるという研究もある。
 所得・健康・幸福度とソーシャル・キャピタルの間に正の関係があったとしても、後者から前者への因果関係を示しているとは限らないのだ。私たちの研究では、神社仏閣が近所にあったことは、ソーシャル・キャピタルを高めるけれど、それが直接的に所得、健康、幸福度に影響を与えるとは考えられない。そこで、子供の頃、神社仏閣が近所にあったかどうかという違いがソーシャル・キャピタルに違いをもたらす効果を利用すれば、ソーシャル・キャピタルから所得、健康、幸福度への因果関係を推測できる。
○ ソーシャル・キャピタルと所得・健康・幸福度
 私たちは、神社仏閣の有無をソーシャル・キャピタルの変動要因として使って、ソーシャル・キャピタルから所得、健康、幸福度への影響を分析してみた。その結果、ソーシャル・キャピタルは意外にも所得には影響を与えない。しかし、健康と幸福度にはプラスの影響を与えていた。
 なぜ、人間関係の豊かさを表すソーシャル・キャピタルが所得に影響を与えないのだろうか。私たちはその理由について、結束型ソーシャル・キャピタルが地域間労働移動を減らすため、所得上昇効果を打ち消しているからだと考えた。実際、神社仏閣の存在によって高められたソーシャル・キャピタルは人々の地域間移動を減少させることを統計的に確認した。同時に、ソーシャル・キャピタルは、経済的な満足度や仕事での満足度にもプラスの影響をもたらさない。
 一方、ソーシャル・キャピタルの高さは、健康と幸福度には、プラスの因果効果をもつ。満足度を分析してみても、ソーシャル・キャピタルが高い人は、友人関係や地域への満足度が高い。
 子供の頃にお寺やお地蔵さんがあると、スピリチュアルな世界観をもち、一般的信頼、互恵性、利他性が高まる。それによって、所得の上昇はないけれど、健康と幸福感が得られる。同様に、神社があれば、地域のコミュニティ活動の活発さを通じて、互恵性が育まれ、健康と幸福度の上昇が得られる。子供の頃の環境が大人になっても意外に影響しているのだ。
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寺脇 研先生のフェイスブックから

2017/07/11 20:12
 寺脇 研先生のフェイスブックから。
 フェイスブックを見ることができない方もおられると思うので,転載する。
 しかし,いろいろ問題がありそうなので,2〜3日経過後,削除する。


 昨日の国会閉会中審査の全部を見ての感想を書いた文章です。

◇納得できない審議 前川前次官の参考人招致

 今日の前川喜平・前文部科学次官の参考人招致は、敵地に1人で乗り込んでいくようなもので、ものすごいことだったと思う。事務次官だった人が、政治家や官僚など関係者がみんな過去の知り合いのような状況で、7時間もよく冷静にやりとりできた。半年前まで上司だった松野博一文部科学相や管官房長官を相手に、元部下とも呉越同舟の雰囲気でさぞや大変な緊張だっただろう。籠池氏の証人喚問4時間よりすごかった。
 それだけに、どれだけの思い、覚悟で来ているかが分かる。そのうえ呼ばれれば、証人喚問にも出るという。まるで西郷隆盛のように強い精神力があり、霞が関の官僚であそこまでの人はいない。それは国民の皆さんにも伝わっただろう。
 ただ全体的には今日のやりとりを聞いて納得できた人は誰もいないのではないか。前川さんは明確に証言するのに相手方は曖昧な逃げ口上ばかり。何も分からないことが分かり、ますます謎は深まるばかりだった。結局何も決着しなかった。今日国会に来なかった人たちを呼んで、最低もう1度は審議をやり直さなければならない。
 ずっと見ていた人には、苦しんでいるのは文部科学省の人々だけだと分かったと思う。松野文科相や常磐豊高等教育局長は苦悶し、山本幸三地方創生相や萩生田氏光一官房副長官、藤原豊内閣府元審議官はそうじゃない。背景を知る和泉洋人首相補佐官は出てこない。
 文部科学省側は、喧嘩両成敗でなく一方的に切腹させられた浅野内匠頭のために苦しんだ赤穂浪士のようだ。
 加計学園の提案が特区認可に向けて定められた4条件を満たしたという説明は怪しい。山本地方創生相はその部分をものすごい早口で棒読みをしていた。
 最初から特区ありきだった。まともな議論をさせてもらえず、前川さんはじめ、文科官僚たちが悔しい思いをしてきたことが分かった。
 同じく参考人として出た加戸守行元愛媛県知事は元文部官僚の政治家だが、加戸さんが活躍したのはまさに古き良き時代というか、官僚が政治家を支えた時代だった。今は政治主導というブルドーザーが支配する時代。内閣府のようにその時流に乗ってブルドーザーを掛ける方はいいが、掛けられる方は大変だ。
 前川氏も同じ気持ちだと思うが、今日の議論では肝心の大学での教育の話がまったく出てこなかった。加計学園の獣医学部がどういう学生を集めてどういう教育をするのかがさっぱり見えてこない。
 来年4月の開学が前提というが、今や地方の私学が学生を集める努力は大変だ。5月くらいから次年度学生募集に走り回るのも珍しくない。それを8月に認可された後に始めようというのも無理がある。
 四国の獣医師不足という事情があるというなら、医学部のように地元の入学者を優先する地域枠を作ればいいのに、その話もない。
 自民党からは文部科学省が天下り先確保のために既存の獣医系大学を守っているのではないかという邪推めいた話も出たが、むしろ逆だろう。加計学園には理事として2人の元文部科学省幹部が再就職し、うち1人は学長で、しかも後輩の前川次官に圧力をかけているではないか。
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「総合的な学習の時間」の今後

2017/07/10 20:13
◇「総合的な学習の時間」の今後

 見出しのことについて,無藤隆先生のご意見を紹介する。

 移行措置は多少英語などにまわせて、しかし本格実施では本来の時間に戻すこととなったようですが。
 今後、大事なことは、総合をどんな学校でも一定の成果があるようにし、しかもそれが教師にも生徒にも保護者にも見えるようにしていくことだ。先進校で素晴らしい実践があり、成果があることはもはや(よほど無知な人を別として)わかっている。
 今緊急のことは、平凡な、はっきり言えばたいして勉強していない教師でも実りある総合にするにはどうしたらよいかだ。それを本格実施までに開発する。例えば、総合ノートを生徒に持たせ、活動の記録や見つけたこと、考えたことを記し、見返す。学年を越えて、そのノートを持ち続ける。
 そういった地域の平々凡々な学校の授業の持続的な改善の具体的な道具立てにとりくんでこそ、例えば、国立附属の存在価値がある。名人授業などもういらない。
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学習指導要領移行措置について

2017/07/07 20:08
 今夜の文科省メルマガより。
 大切な資料が公開された。
 各校にも文書として届くと思う。

・移行措置関連資料
 http://melmaga.mext.go.jp/c/rBN01I5001F0

 特に次の2つの資料は必見。

○ 平成30年4月1日から平成32年3月31日までの間における小学校学習指導要領の特例を定める件(小学校特例告示)‥‥PDFファイル
○ 小・中学校学習指導要領の改訂に伴う移行措置の概要‥‥ワード文書

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薩た峠

2017/07/04 20:08
 学生時代の仲間と旧東海道を歩いている。
 今回は13回目。
 興津宿から蒲原宿まで。
 東海道を上っている。
 今回のハイライトは薩た;峠。
 運よく富士山を望むことができた。
 まさに絶景!
 なお,この景色は次のサイトで,24時間ライブ動画を楽しむことができる。
 http://mtfuji-live.jp/

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− タイトルなし −

2017/06/30 20:57
 「ぎょうせい」の宣伝をするつもりはないが,いろいろな書物に当たってみるのはいいことだと思う。
 その中から気に入ったものを購入すればよい。

 3月31日付官報に告示にされた小・中学校の新学習指導要領と新幼稚園教育要領につきまして、当社は実践に向けた情報、書籍の案内を発信してまいります。

 ▽教職員向け特集ページはこちら
  https://shop.gyosei.jp/user_data/edu?&mail=201706_10

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調べて考える」授業

2017/06/29 21:00

 現役の頃の話。
 2年目のA先生と3年目のB先生の授業を見た。
 偶然,2人とも社会の授業だった。
 A先生は「郷土をひらく」,B先生は「江戸の町人文化」の学習。
 2人の授業に共通していたこと,それは「調べて『考える』」の視点が足りないこと。
 「調べて『わかった』」では,単に知識が身につくだけで終わる。
 子どもたちは教科書や資料集,事典などを使っていろいろ調べていた。
 そして,知らなかことをたくさん知った。
 子どもたちの知的欲求はとりあえず満たされた。
 しかし,「調べて『わかった』」ことをもとに『考える』へ進めてほしい。
 『考える』ことで「思考」「判断」という学習に入っていく。
 この部分が欠けると,社会は記憶の授業といわれるようになる。
 「わかったぞ」 → 「でも,まてよ?何でだろう?」という思考回路。
 ここから学習が広がっていく。
 ふらりと参観した授業であるから,たまたま本時がこういう授業だったかもしれない。
 後で,2人にはアドバイスしておいた。
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日本の研究授業を英米の教員らが視察

2017/06/28 21:05
 教育新聞から紹介する。

◇「日本の研究授業を見たかった」 英米の教員らが視察

 海外の教員や研究者が、6月27日、東京都渋谷区立猿楽小学校(盛永裕一校長、児童246人)を訪問。
 算数の研究授業と研究協議会を見学した。

 詳細は次のサイトを。

 https://www.kyobun.co.jp/news/20170627_03/

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指導要領の改訂で今までの授業を変えなければならなくなるのか?

2017/06/27 20:24
☆ 指導要領の改訂で今までの授業を変えなければならなくなるのか?

[質問]
 今まで通りのやり方で良さそうに思うが、変えなければならないか?(小学校英語とか何とか管理職の苦心は必要でも。)

 無藤 隆先生の回答。

[ 答 ]
 指導要領の改訂で、資質・能力とかアクティブラーニングとか、確かにこれまでの良質な教師また学校がやってきたことで、改訂はそれを受け継ぎ、広げようと言っている。
 だが、そういった授業は決して多くない。10に一つくらいというのでも好意的な言い方だ。本当に主体的で対話的で深い授業を単元の一部でも実現できているのか。それはぜひ見せてほしいものだ。他の特に若い教師に広げてほしい。主体的という名の放置や教え込み、話し合いあれど対話なく、迷走し教科の見方・考え方に迫らない授業、で満足していないか。
 単元レベルで、その単元の目標、教科等の見方・考え方という単元を越えた長い目指すところ、さらに資質・能力の育成に迫っているか。その短期(単元)、中期(学期や学年)、長期(小学校や中学校の修了)での目標に近づいているか、評価してみよう。その三重の評価を行い、授業を改善する。そのためには、教科・学年を越えた授業研究会が不可欠だが、実施できているか。
 それらは、お題目ではない。実際に担当するすべての単元で実施すべきことだ。
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